2024年08月30日イベント -旧藏内邸-

10/15(火) 旧藏内邸十三夜観月会 「蒙古襲来 奮戦!宇都宮通房」筑前琵琶演奏会(終了しました)

「蒙古襲来  奮戦!宇都宮通房」筑前琵琶演奏会(終了しました)

鎌倉時代、九州は二度にわたる元(モンゴル)軍の襲来を受けた激動の時代でした。

当時の武士たちは国や家族を守るため、玄海灘沿岸に集い、奮戦しました。築上町に所縁をもつ豊前宇都宮氏も四代通房が参戦したとされており、元寇での活躍の後に北条得宗家との結びつきを強め、400年にわたる繁栄の礎を築きました。

令和6年度はそんな元寇(文永の役)から、750年の節目にあたる年です。そこで今回は筑前琵琶奏者の高木青鳳さんを迎え、宇都宮通房を始めとした鎌倉御家人が活躍した蒙古襲来の情景を完全新作の曲目で披露します。

秋の夜、ライトアップした庭園と響き渡る琵琶の音色をどうぞお楽しみください。

 日時  令和6年10月15日(火) 17:30開場 18:30開演

 前売券 一般 1,000円

 全席指定 先着80名 *未就学児の入場はできません。

 会場  旧藏内邸 大広間

 *前売券は9月12日(木)9時半から旧藏内邸で販売します。

筑前琵琶演奏会チラシ_HP用.pdfをダウンロード  

 10月15日(火)、あいにくの曇り空でしたが、旧藏内邸十三夜観月音楽会 蒙古襲来 奮戦!宇都宮通房 筑前琵琶演奏会が開催され、80名が秋の十三夜のひとときを、旧藏内邸で過ごしました。

中秋の名月が中国伝来の行事であるのに対し、十三夜は別名「豆名月」「栗名月」などと呼ばれ、日本独特の行事です。当日は当初、雨予報でしたが、参加者の想いが通じたのか、雨は全く降りませんでした。

 夜の旧藏内邸と、その背後の山際からのぼる十三夜のお月さま。時折雲間から顔を出す十三夜の名月は快晴時とは違う趣があり、参加者は一味違うお月見にうっとりとした様子でした。

大広間から見た十三夜の月(令和6年10月15日撮影)

 高木青鳳さんは九州を拠点に活躍中の筑前琵琶奏者で、当日は平家物語の一節で、那須与一が扇の的を射る段や源氏物語の一節を筑前琵琶の音色にのせて語りました。那須与一が扇の的を射る段で、激しく琵琶をかきならす場面では参加者全員が約900年前の世界にタイムスリップしたようでした。

十三夜観月音楽会で演奏する高木青鳳さん

 高木さんは「初めての人にも楽しく伝わる琵琶演奏」を目指しており、途中、参加者も琵琶演奏にあわせて一緒に歌いました。参加者の笑顔が印象的でした。

会場のようす

 クライマックスは、本日のテーマ「蒙古襲来」。今から750年前、日本始まって以来の最大の国難「蒙古襲来―文永の役」。築上町を拠点に活躍した豊前宇都宮氏。その四代目「通房(みちふさ)」が元軍と戦う様子を迫力満点に演奏しました。

 音楽会終了後、筑前琵琶演奏の余韻にひたりながら、雲間から顔を出した十三夜のお月見を楽しみました。



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